読者の声        
                    


★学校で大反響

 わたしは横浜のミッションスクールの教員をしています。翻訳者の伊東明美さんとは小学校時代の友達です。明美さんを通して素晴らしい本と出会い、500人の高校生に 「赤いロッコと緑のギル」を紹介しました。

  かなりの反響でした。お話の後、生徒や教員から、絵本を見せてほしい、貸して欲しい、 また内容について、たくさんの人から声がかかりました。私のつたない話ですが、本当に嬉しいことです。
  「赤いロッコと緑のギル」は、戦争と平和、人とのコミュニケーションのあり方、過去の歴史のみならず、現代の身近な問題まで、
たくさんの事を思い起こさせてくれました。


  国語の先生からは、作家が伝えたい内容が文章の中によく表されて素晴らしい、また社会問題に深い関心を持つ英語の先生からは、是非ゆっくり読ませて、ゲッギが内容にぴったりなどなど、たくさんの感想が届きました。絵本の奥深い内容を、短い時間で語り伝えることはできませんでしたが、たくさんの人とこの本を通して 語り合うことができました。生徒にとっても、少しでも心に残ってくれたらと思っています。
  日本にはこのような内容の絵本が少ないように思います。 作家のミラ・ローべさん、そして翻訳者の伊東明美さんに出会えたことを、心から嬉しく思い、感謝しています。
                        (2006年5月13日・Midori・神奈川県)


「なんでこんなにたくさん、仲良しになっちゃうわけ〜?」

『赤いロッコと緑のギル』、そして『にぎやか色のちび』を拝読いたしました。

 息子は4歳。『赤いロッコと緑のギル』はちょっと難しいかなと思いましたが、一緒に楽しめまし
た。ロッコとギルが鼻をくっつけたところでは、息子も嬉しそうに笑っていました。
特にお終いのところの、ロッコたちとギルたちが交じって遊ぶところではケラケラと大笑い。
「なんでこんなにたくさん、仲良しになっちゃうわけ〜?」と。保育園での自分とお友達とを重ね合わせて読んでいるようでした。

 そして『にぎやか色のちび』は、こちらも物語にどっぷりと浸かってしまいました。
ちびがあちこち歩き回って自分の居場所に途方に暮れていると、わがチビもハラハラし通し。みんなに冷たくされてしまう様子を見て、「さびしくないかなぁ」と心配していました。
ラストの「わたしはわたしでいいんだ」の言葉でホッとしたようですが、「ちびのママはどこかにいるんだよね。どこかなぁ。ママがいればさびしくないよね」と感想をもらしていました。

 私は物語でちびのことしか追っていませんでしたが、息子は母親のことまで考えていたようです。とっても驚いてしまいました。

 ステキな絵本に出合わせてくださり、ありがとうございます。

 わが息子の好む傾向をみていると、『ぐりとぐら』『11ぴきのねこ』『しろくまちゃん』など、20〜30年前から続くシリーズものばかりなのです。なぜなのかはわかりませんが、古びない魅力を物語がもっているということなのでしょうね。私も子どものココロになって一緒に絵本に浸かっています。

 ドイツ語圏で人気の、ロングセラーの絵本がほかにもありましたらご紹介くださいませ!          
                                                                (2005年12月6日・TOMO・神奈川県)


子どもの時に出会いたかった本

   にぎやか色のちび」と「赤いロッコと緑のギル」を読みました。
  絵本というものにきちんと向かい合うのは、もしかすると幼少の頃以来。
つまり完璧な門外漢な訳で、専門的なことは分かるはずもないのだけど、楽しかったあっ!!
忘れていた絵本の楽しさを思い出しました。

    小さい時は好きなお話の主人公になりきるために、いろんな小道具を使ったりしたものでした。例えば、お下げ髪の女の子が主人公だったら、裁縫箱のなかに見つけだした仕付け糸の三つ編みの束を借りて、頭に乗せたり...。  その点、このお話の主人公は、自分でオリジナルに作れてしまう !    自分が主人公と一体化してお話を味わうだけでなく、実際に主人公を目の前に おいて友達にもなれるんですよね。なんて素敵なんでしょう!  きっと子供の時この絵本達に出会えたら、夢中になったと思います。

      そして子供時代にこんな絵本があったならすごく嬉しかっただろうと、思いました。小さい時って、それなりに結構根源的な、人間が立ち向かう疑問について、考えているものですものね。もちろんその時は、言葉にはうまくできない のだけれど。 『自分って何なのだろう?』『大きくなっていくってどういうことなんだろう?』なんてことを。自分を取り巻く環境、まわりの人達だったり、自然界の全てについて、ぼんやりとした不安色の疑問が、これも漠然と抱いている(いま思えば、眩しいばかりに)輝く希望と同じ大きさで心のなかに同居していたもの。
 
   そういうことには、どんなに夢中になっても、子供心にも自分とは懸け離れた世界のお姫様や王子様が答えてくれることじゃないでしょ。 「ちび」や「ゲッギ」は身近で、自然に空想に遊べる子供たちそのもの。だからお話の最後に心から自分までもが嬉しくなって、希望の嵩がグンと増える んですね。
 
   こんなに引き込まれるのに大きな役割を果しているイラスト。シンプルでとっても存在感のある独特のタッチですね。水彩系の優しい色合いで、流れるように続く「赤いロッコと緑のギル」も楽しいけれど、「ちび」のエネルギッシュな絵が
なかでも沢山の犬達が吠えている絵が目下のところ、私のお気に入りです。 ページを開けた途端、絵の中にグイっと引き込まれました。
‘わあっ!’と思わず 声をあげそうになりました。
ページごとのモノクロ、フルカラー 、そしてモノクロにぴりっとカラーを使ったものの使い分けも絶妙。

  と、そんな訳で久しぶりに遭遇した絵本にすっかりハマりそうです。
  質の高い絵本の愛読者に大人が多いというのもうなずけます。
                                    (2004.10.10、大分県、?ゲッギ)



★勇敢さと素直さ

  生まれ故郷のオーストリアの書店の絵本コーナーでは、いちばん目立つところに置いてある「赤いロッコと緑のギル」。絵がとてもきれいで楽しくて、見てるだけでも笑みがこぼれてきます。

  絵本にしてはお話が長いので、一年生の姪にはちょっと難しそう。読んであげると、四年生の甥も近くに寄ってきて、大騒ぎ。この本を囲んで、みんなで楽しんでいます。姪は一学期でひらがなを覚え、カタカナはまだまだ読めないのだけど、挑戦して、ロッコとギルとバボ(おじさん)とゲッギが読めるようになりました。本を、「読んで〜!」なんて言って持ってきてくれると、とても嬉しくって。声に出して読むことの楽しさも、この本で知りました。 

  ほんとうにかわいらしいギルとロッコ。どこの世界にも、こんないたずらっこのわんぱく坊主はいるんですね。彼らはとても勇敢で、素直。自分たちができることに対して自信も持っているし、間違いも素直に認めて。私たちの世界のいろんな悲しい紛争とかも、このゲッギたちのように、純粋な気持ちで相手と向き合えると、解決していけるような気がするのにな。                                                                        (2004.8.2、長崎県、chieko.)

 

作者ミラ・ローべの心の叫び
  
  この本を読んで、作者ミラ・ローベの心の叫びのように感じました。
  たくさんの子どもたちに読んでもらいたい本ですね。    (2004.7.21、神奈川県、静)
                                                     

                                           

 

 

   Home | ごあいさつ 
仕事と生活 | お気に入り作家紹介 | ウィーン我が愛の街 | 旅日誌
|
 Café
  |
ひとりごと | 更新日誌 | 
リンク集