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更新日誌

2020年 4月7(火) イースターのあとは

   オーストリア政府は昨日、4月6日、イースター(4月12日、13日)後の方針を発表しました。ロ

4月14日より 400㎡以下の店舗は再開してよい。ただしマスク着用義務    。また1mの間隔を保つため、客を一度に入れない。
 ●5月1日より  ショッピングセンター、美容院・理髪店再開。
 
5月半ばより  ホテル、レストラン、カフェ再開。
 
6月末まで  スタジアム、劇場、美術館、博物館等観客を伴う催し物は再  開しない。
 ●夏季の間の対策は  4月末に発表。
 ●大学入学資格試験および職業修行修了試験は実施する。
 ●5月半ばまでに  学校は開校する。
 ●スーパーマーケットでのマスク着用義務は  4月13日から公共交通機    関および全ての店舗に拡大する。職場でどうするかは、各事業所で決める。


   というのが主なものです。6月末まで劇場閉館ということは、9月から翌年6月までの今年の劇場シーズンが終わってしまうということで、コンサートもオペラも秋まで聞けないことになり、観客もがっかりですが、劇場の打撃は大変なものでしょう。

  コロナ感染に関するオーストリアの現状は、今日、4月8日朝8時の時点で、累計感染者数12.675、累計死亡者273、累計治癒数4512、感染テストは120.755行われました。新感染者数は343人で、治癒者数の466人を下回っています。

  どうやら最初の厳しい対策はそれなりの功を奏したようですが、店舗・レストランなどの閉鎖を解除していく場合、ホッとしたあまり気が緩んで、第2の感染波がやって来ないとも限りませんから、大きな注意が必要です。病院も一般患者の受け入れには周到な準備が必要かと思います。気を緩めずもう少し耐えましょう。

 

2020年 4月3(金) イタリアのように

    コロナ大危機の真っただ中のイタリアで、コロナ生活を支えてくれている医療従事者、食料品店の店員さん、流通を途絶えさせまいと活躍するトラックの運転手さんたち、に感謝の気持ちを表そうと人々がバルコニーに立って、楽器を演奏したり、歌を歌ったり、拍手を送ったりしている、というニュース、皆さんもうご存知だと思います。素敵なアイデアですよね。

  3,4日前のこと、散歩から戻って団地の中庭に入ったら、何人かの人が立っていて、一人の女性は輪にたくさんの鈴がついたタンバリンのような小さな楽器を手にしています。え、何?という顔をしたら、その女性が、「私たちの生活を支えてくれる人たちに感謝の拍手をするのよ」と言います。テレビで言っていたのだそうで、この団地でもやることにしたのだそう。6時に拍手が始まり、建物の上のあちこちの窓からも顔が覗いて拍手をしています。ほんの数分で終わりましたが、翌日からもピッタリ夕方の6時から拍手が始まります。でも、ほんの数人しか顔を出さない日もあり、何日続くかな、とちょっと心配がよぎります。楽器を演奏したり、歌を歌ったりするのであれば、聞く方も楽しいし、時間も持ちますが、ただ拍手をするだけで、拍手を送る相手も目の前にいないとなれば、10分間も拍手し続けるのは無理ですよね。拍手する人は決まっているみたいで、いつも同じ顔触れ。アイデアは良いと思うので封じ込め措置が終わるまで、たとえ1分間でも2分間でも拍手を送るつもりでいます。

 

2020年 3月31(火) ヨーロッパは夏時間になりました!

  言い遅れてしまいましたが、ヨーロッパは3月の最後の日曜日、29日の午前2時に、時計を1時間早めて午前3時とし、夏時間が始まりました。これでオーストリアを含む中欧と日本との時差は、1時間縮まって、7時間になりました。オーストリアの昼の12時が、日本では夕方の午後7時です。電話をする時など、お気を付け下さい。夏時間にしてもエネルギーの節約には全くならず、健康上も大きな問題を起こすことが分かっており、EUのほとんどの国が、夏時間を廃止しよう、と言っているのですが、どちらかにするにしても、一年中冬時間(自然の時間)にするか、それとも一年中夏時間にするか、をまとめることができずに、また今年も夏時間が導入されました。このまま行けば、冬時間への切り替えは、10月の最後の日曜日(25日)の午前3時を、1時間戻して午前2時にすることによって、行われます。そうするとオーストリアと日本との時差は、また8時間になります。

 

2020年 3月30(月) 封じ込め措置をさらに厳格化

  3月16日に政府の封じ込め措置が出てから2週間、ここ3日ほど新感染者数の伸び率が鈍くなってきました。今日の15時時点の新感染者数は841名、累計感染者数9377人、累計死者数108人となりました。新感染者数の伸び率は、一時30%を超えましたが、今日はおよそ6%。2週間でカーブが緩くなり、効果は出始めて来ましたが、基本再生産数(ひとりから他人に感染する人数)の現状は1.7なので、このままでは4月中旬に医療システム、特に集中治療体制が崩壊してしまうため、政府は当該措置をさらに厳格化して、1以下にする必要があると判断、さらなる措置を発表しました。それによると、マスクの着用を義務化する。マスクの用意ができれば、明後日の水曜日から、スーパーマーケットに入るにはマスクを着用しなければならなくなり、入り口でマスクを配る。次第にマスク着用率を上げて行き、最終的には人が接する場所全てでマスクが着用できるようにする、というものです。

  さらに今までの措置の違反者をさらに厳しく取り締まり、最高3600ユーロ(およそ43万円)の罰金が科せられます。 また日本との関係では、オーストリア郵便局は27日、日本宛ての郵便物(手紙、荷物)の受付を停止しました。日本からオーストリア宛ての郵便物は、日本の郵便局は、日にちがかかります、と回答しているそうです。日本からもしばらく送らない方がいいようですね。

  さあ、この先どうなりますか、とにかくルールに従って何とかこの危機を乗り越えなくてはなりません。日本もかなり危険な状態に入ってしまいましたが、一致協力して皆で乗り越えなければならないのは同じ。一日も早く日常生活が戻るよう、もうしばらく我慢しましょう。 

 

2020年 3月16(月)

  ヨーロッパでは今、ものすごい勢いでコロナウィルス感染が拡大しています。

  オーストリアでも感染者が3日で倍、倍と急増するようになったため、政府はついに厳しい措置に踏み切りました。今日から高校が休み。水曜日からは小中学校が休校。幼稚園、保育園も。41213日のイースターが終わるまでが目安です。学童保育・幼児保育の要員確保、子どもの面倒を見るために仕事を休む親たちへの補償などを確保した上で始まりました。また生活必需品を得るために必要な食料品店、薬局等以外の店は閉店。レストラン・カフェも閉店。また500人以上の屋外、100人以上の屋内での催しも禁止されました。企業にはテレワークが推奨されています。病院は、医療従事者を守るために、患者と医療従事者の入り口を別にしました。私にも木曜日に行くはずだった泌尿器科の検査・診察は中止します、という電話がかかって来ました。

 15日の時点で、死者2人、新感染者は205人、合計860人となりました。多分今日で1000人を超えると思われます。運動場、子供の遊び場も閉鎖されました。生活必需品の買い物以外は、なるべく自宅を出ないで、散歩に出る時には同居人とのみ一緒に行くこと。また5人以上集まることが禁止されました。昨日の記者会見で、クルツ首相は、「不便な生活を強いて申し訳ないが、今この時点で国民全てが協力し、努力すれば、感染拡大を弱めることができる。どうか協力をお願いしたい。皆で乗り越えましょう!」とアピールしていました。これらの対策は、与野党全会一致で決議されました。イタリア、スペイン、フランス、ドイツなどに比べれば、まだそれほどひどくなってはいませんから、私自身も今、一致協力すれば、何とか乗り越えられるという気がしているのですが、来週までの感染拡大の成り行きが山だと思います。

日本も大変な状況ですね。どうか感染の食い止めに成功しますように、と心からの応援を送り続けています。

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