4)パートナーシップを求めて ■梶谷雄二・著
「だいじょうぶ!ひとりでも生きられる」
本文中に紹介されているヴィルフリート・ヴィークの著書、「男という病」
「男という病の治し方」
の訳者による、自身の男論・女論。成長の過程で身につけた「男」意識に引きずられながらも、「常識」を疑い、その背後にあるものを確認しながら、夫婦関係を「男」「女」関係から、二人の人間のパートナーシップへ変えていこうとしている、いわばもがきの告白書。正直さと誠実さに好感が持てます。毎日の生活シーンの中から問題を考えているので、読みやすい。現実生活を軽蔑し、生活から離れた場所で生きることこそ「高貴」で「男」らしいとされてきた論理のからくりを探りながら、現実生活のできる人間としての男を取り戻そう、そして女も現実生活だけに縛られる自分あるいは安住する自分から解放しよう、そうすることでずっと自分自身も二人の関係も面白くなる。でも一緒に現実に立ちはだかる問題(育児、食事の支度、仕事など)を一つ一つクリアしながら、ゆっくりとね、誰だって少しずつしかできないんだから、と呼びかけています。 ―*目次*―
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