ウィーン季節便り・

2004年6月(水無月)

6月第一日の今日は、ウィーン旅行中の学生時代の友人に会って食事に。残念ながら曇っていて写真の色がきれいに出なかったのが残念。街の中心、シュテファン大聖堂から歩いて5分ほどの、古い石畳の小路にある「街のホイリゲ」に行った。一緒にウィーンに住む共通の日本人の友人にも会って、久しぶりの再会に話がはずんだ。友人は娘さん二人も一緒で、私が持っている写真では浴衣を着てニコニコしている2歳と5歳の女の子は、もう19歳ともうすぐ22歳になるという、きれいな娘さんになっていてびっくり! 明日から3日間はザルツブルクだそう。お天気に
恵まれますように!

 

ウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂
                            左がグラーベン、手前がケルントナーシュトラーセ


   
  ストリートカフェ(グラーベン)           高級買物通りケルントナーシュトラーセ

 
 ここでも大道芸、人形の隣りは本物の男の子。   ホイリゲではワインはテーブルで注文、
 大きさがお人形と同じなのが可愛い。         食べ物は自分で売店へ買いに行く。


 「音楽の長い夜」
  19日には、ウィーン市とオーストリア放送局の主催で、今年4回目の「音楽の長い夜」というビッグ・イベントが開催された。ウィーン中の32だか36だかの会場(コンサートホール、オペラ劇場、美術館、音大、音楽関係機関、カフェなど)で、午後7時から午前一時まで、いっせいに6時間のノンストップ・コンサートが開かれるのだ。切符は12ユーロ(1600円くらい)で、会場のはしごもOK。各会場を結ぶバスも走る。こんなアイデアは、それ自体なかなか出ないものだと思うし、実現するとなると 相当に大変なことなので、こんな催しをやってしまうウィーンっ子に感心! 
 私は友人と旧市街で待ち合わせ、食事をしてから、ちょっと郊外のウィーンの歌の会場へ。小さいけれど古く、とても美しい建物で、ウィーンの歌に関する資料館にもなっているし、様々な催しも行われている。
 ウィーンの歌というのは、ウィーン民謡、20世紀前半頃までの流行歌がとても親しまれて民謡のようになったもの、ウィンナオペレッタに出てくる各曲、また伝統的なウィーン民謡を継承発展させようという試みから生まれ た新しいウィーンの歌、これら全てを含めて言うらしい。


 ウィーン小唄を歌うとっても粋なおじさま。左の女性歌手と交互に歌った。二人とも70代だと思うけれど、彼女はとっても愛らしい色っぽさがあるし、彼はものすごく粋ですてき!ふ〜ん、これがウィーンっ子の伝統をそのまま生きてきた人たちなのね、と思ったら、こんな風にたくさんの思い出を重ねて粋に年取るんだったら、年取るって、なんかステキだなあ、という思いが湧いた。

                                  
                  島てるみさんは今年の「ウィーンの歌コンクール」に優勝した   
                      ので、もちろん大切なゲスト。昔のウィーンの流行歌を歌って
                      本物のウィーンっ子たちから拍手大喝采。
        

 

みんなでウィーン民謡を歌う。アットホームでいい感じ。


  
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