ミラ・ローべ 作、ズージ・ヴァイゲル絵、
 
 
 
オーストリア児童文学賞受賞作 

               

 「にぎやか色のちび」
 
「にぎやか色のちび」を読んだ10歳の女の子からすてきなお便りが届きました!どうぞ少し下に降りていって「日本の読者の声」をクリックして下さい!


                
ご購入・ご注文のご案内は一番下にあります。

           

エルアイユー社、1500円(+税)、19.8cm x 26cm、32頁 
                                                                                               

  長い間お待たせしておりました 、ミラ・ローベの傑作絵本 「にぎやか色のちび」
日本語版が、2004年5月8
日、ついに出版されま した! 
  「
にぎやか色のちび」は、1972年にオーストリアで出版されて以来、ドイツ語圏ではもちろんのこと、各国語に訳されて30年以上も愛され続けてきた絵本で、日本語版が待たれていました。ローベは 主人公に託し、小さな子どもたちにもわかるやさしい言葉で、ほかの子と違っていていいんだよ、あなたは、あなたそのままでいいんだよ、とあざやかに呼びかけています。
  
  
まずは大好きな布を使って、あなただけの「ちび」を作りましょう。そして、ちびになって、花咲く野原へお散歩に出かけましょう。うきうきと楽しい気分で花や小鳥の歌を楽しんでいると、突然かえるが現れて、尋ねます。
 「おまえさんは、いったいどこのだれかね?」 
 聞かれて、答えに詰まるちび。ちびの中に、疑問が芽生えます。「わたしは、いったいだれなの?」
  こうして、ちびの旅が始まります。馬に、魚たちに、かばにと、次々と仲間を尋ね歩き、みんなに「違う!君は仲間じゃない!」と言われ続けますが・・・  ズージ・ヴァイゲルの、シンプルでしかも非常に表情豊かな絵が、お話の世界をとても豊かにしています。

  ほかの子と比べられて、辛い思いをしている子、どうしてみんなと同じじゃないんだろう、と悩んでいる子、どうして、みんなと同じじゃなきゃ、いけないの?と思っている子、そんな子どもたちを力づけてくれる本です。
  本書は、象徴的な自分探しの過程が、心理療法家にも注目され、論文にも引用されました。自分探しで問題を抱えているのは、子どもばかりではありません。 自分を主張してはいけない、周囲に合わせるのがよい、とされる社会の中で、道を模索する中高生、大学生、大人たちをも、 きっと励ましてくれるでしょう。全ての人に読んで頂きたい本です。

 
 
作者    ミラ・ローベ(1913-1995

     ドイツ、シレジア地方のユダヤ人家庭に生まれる。1936年、ナチスドイツの手を逃れてパレスチナへ亡命。1950年、ウィーンへ移住、フリーの作家となる。作品は多くの版を重ね、各国語に訳され、数多くの賞を受賞した。アイデンティティ、連帯、寛容といった抽象的なテーマを絵本においても矮小化することなく、納得のいく表現で描いている。言葉遊びとユーモア、リズム感に溢れた文体も特徴。オーストリアの代表的児童文学作家。

  ミラ・ローべは、1969年、「りんごの木の上のおばあさん」によって初めて日本に紹介されて以来、2001年までに19冊が翻訳されています。そのうちの11冊が1976年から1980年に集中して出版され、日本でも非常に高く評価されるようにな りましたが、残念ながら今はそのほとんどが絶版となっています。現在新刊書店で手に入るものは下記の4冊
です。

  
  1)『あるきだしたゆきだるま』
            (ヴィンフリート・オプゲノールト絵、佐々木田鶴子訳、偕成社、
1984年)、   
   2) 
『りんごの木』   (アンゲーリカ・カウフマン絵 八木博訳 女子パウロ会1991年)
   3) 
『クルリン』     (ズージ・ヴァイゲル絵、斎藤 尚子訳、徳間書店、1999年)
  4 )『なまけものの王さまとかしこい王女のお話』
            (ズージ・ヴァイゲル絵、佐々木田鶴子訳、徳間書店、
2001
年)
                                                                                                                                    

  イラストレーター  スージ・ヴァイゲル(1914-1990

    チェコのモラヴィア地方に生まれる。ウィーン応用美術大学および美術アカデミーで学ぶ。1954年よりイラストレーター。ミラ・ローベ作品の多くのイラストを描き、作品の成功に大きく貢献した。数々の賞を受賞。明るくユーモアのある絵に特徴があり、ペン画、水彩画、コラージュ、モンタージュなど、多様なテクニックを用いている。

News !
  
絵本紹介サイトを持っていらっしゃる、くどーちえこさんが、「にぎやか色の
ちび」のすてきな紹介
を書いて下さいました。どうぞこちらから、くどーちえこさんの絵本紹介サイトのトップへ行き、下の左「作家50音」をクリック、「ろ」からローベの本の2行のうち上の行をクリックすると、紹介が出てきます。
当サイトのリンク集にもサイトの紹介を載せていますので、どうぞこちらをご覧下さい。(2005年1月5日)

 

   日本の読者の声

     「にぎやか色のちび」を読んだ方々の声が集まっています。
     どうぞ、タイトルをクリックしてください!
  
 

 「にぎやか色のちび」刊行にあたってのご挨拶とお願い(2004年5月8日)

 「ちびとなかまたち」   ちびのHPができました!
      
    ちびのHP「ちびとなかまたち」ができました!ちびの生まれた国のクイズ              
   をして遊んだり、ちび誕生物語を読んだり、お友だち同士がおしゃべりでき
   るHPです。ぜひ遊びに来てね!(2004年7月7日開設)
 

                  

<ドイツ語圏読者の書評>
ドイツ・アマゾンの本書の読者書評欄は、次々と届く読者の声でいっぱいです。
その中から幾つかをご紹介致します。親から子へと読み継がれています。

1.考えるために★★★★★

本書は小さな子どもにはもちろん、もう少し大きな子どもたちが、自分について考えてみるのにも、ぴったりの本だ。私は本書をコミュニオン(注:
8〜9歳くらいの子どもが、カトリック教会の正式会員として、認められる儀式。その準備として教義その他の授業を受ける)の授業に使った。ここには、全ての人間一人一人が、かけがえのない存在であること、それぞれのあり方そのものが大切であることが、非常にわかりやすく、生き生きと描かれているからだ。その上、主人公の人形の作り方までついていて、とても楽しめる。           (ドイツ、マンハイムの読者、2004.01.14

2.素晴らしく、かつ意味深い本★★★★★

とても素晴らしく、楽しい絵本であり、同時に考えさせる本です。自分自身を固有の人格として受け入れることを学ばねばならない、そしてそのためにもがいている全ての子どもたちのための本です。私は私であって、他の誰でもないのです。テキストはとても読みやすく、お話もとても愛らしい。でも私が一番気に入っているのは、このお話の持つ、深い意味です。娘たちも大好きな本です。
                                (ドイツ、ヴェルダーの読者、2003.10.02

3.最高の本です!★★★★★

この本は私にとって特別の意味を持っています。この本で「読むこと」を学んだからです。
私は、暗記してしまうまで、繰り返し繰り返し、両親に「読んで、読んで!」とせがみました。そしてついには、自分で声を上げて「読める」ようになったのです。今でも大部分暗誦できますし、もちろん息子にも読んで聞かせるつもりです。       (ドイツ、エルツアッハの読者、2002.04.05

4.大好きな本です!★★★★★

この本に出会ったのは13年ほど前、幼稚園の時。今まで手にしたうちで最高の本だ。お話が素晴らしかった上に、もう一つとても楽しかったことがある。私たち園児一人一人が、本についた作り方に従って「ちび」を自分で作ったことだ。そのあとお昼少し前になって、私たちはみな自分の「ちび」を手にしっかり抱いて、先生からお話を読んでもらった。今でも、最高に楽しかった幼稚園時代のこの日を、繰り返し思い出す。     (ドイツ、ニーダーザクセン州、オスロスの読者、2002.01.10

5.私の知る限り最高の子どもの本です★★★★★

私の子どもたちもこの本が大好きでした。今、孫たちが同じように夢中になって読んでいます。ニコラウスのお話など、今までに出たたくさんのミラ・ローベ作品も大好きです。
                                   (オーストリアの読者、2001.11.25
 

                     


<この本を購入されるには>

    
■長いことお待たせ致しました! ようやく販売を開始致しました!
   長いこと待っていただきまして、ありがとうございました。(2004.6.11)


News!
  
横浜にお住まいの方、次の書店で「にぎやか色のちび」をお求め頂けます! 東横線日吉駅の近くです。どうぞ手に取ってご覧下さい!                                            
                                   (2004.11.7)
    子どもの本の店 ともだち 

 

1.エルアイユー社のホームページから直接注文する。

●一般書店では取り扱っておりませんので、どうぞ直接エルアイユー社にお申し込み下さい。送料はエルアイユー社が負担致します。

  エルアイユー社のホームページができました! ご注文はどうぞこちらで!
  注文フォームまたはFAXでお願い致します。


●お支払方法・・・注文をお受けしだい、現物に請求書と郵便振替用紙を添
  付してお送り致しますので、郵便振替用紙にてお支払い下さい。
 

   

 

         Topへ    訳書紹介メニューへ

   Home | ごあいさつ 
仕事と生活 | お気に入り作家紹介 | ウィーン我が愛の街 | 旅日誌
|
 Café
  |
ひとりごと | 更新日誌 | 
リンク集