更新日誌・ 

2005年6月23日(木) 府中市合唱団コンサート

  
うちのホームへ姉妹区の府中市から合唱団が来てコンサートをするから、いらっしゃい、と老人ホームに住む元叔母が誘ってくれた。府中市には22のアマチュア合唱団があり、その中から有志を募って構成した合唱団だそうだ。

  日本の四季を、例えば春は「春の小川」、「朧月夜」、「さくら」というように、なつかしい歌で綴ってくれた。なんだかウィーンでこういう日本の歌を聞くと、なつかしくて、じーんとしてしまう。私が日本から離れて、一番日本を感じる歌はなぜか「荒城の月」。私にとって、イメージの日本そのものなのね。

  その後、今度は「こうもり」からの歌、「わが愛の街ウィーン」「美しき青きドナウ」などを歌ってくれた。ホームの人たちに聞くと、「ウィーンの歌を色々歌って、親善の気持ちを表してくれたのは嬉しかったわ。でも、日本の歌はメロディーがとても優しくて、ほんとにきれい! もっと歌って欲しいわ」ですって。日本の歌は、みんなの心に優しく沁み込んで行ったよう。合唱団の皆さん、ありがとう。

  合唱団は、その翌々日に、近くの教会で、ウィーンの合唱団と一緒にバッハ、モーツァルトなどの曲を披露するということだった。

2005年6月22日(水) 「オペラ座舞踏会」

2005年6月15日(水), 16日(木)

  
ここ10日ほど、なんだかんだとあれこれの用が続いていた。間にはできうる限り休みを取るようにしながら、やむを得なく重なってしまった用をこなしていたんだけれど、疲れはたまっているものの、どうにか乗り切れたと思ったのはやっぱり早合点だったみたい。なんで外は30℃なのに、こんな薄ら寒いんだろう、石の家の中ってこんなに涼しかったっけ、などとのんきなことを考えていたのだけれど、でも何か変、と思って試しに熱を測って見たら、あらら、微熱がある!そうか、そのせいだったのかと気がついて、大急ぎで非常態勢をとることに決定して、ベッドに飛び込む。そのうち、ものすごい疲労感に襲われ、節々の痛みと、目の痛みもひどくなって来たので、16日は一日中、寝ていた。でも、そのおかげで晩にはかなり回復、ホッ。 
 

2005年6月12日(日) サウンド・オブ・ミュージック」ほか
   ついにフォルクスオーパーの「サウンド・オブ・ーミュジック」観てきました!
実を言うと、ちょっと安っぽい感じじゃないかなあ、とかいう思いがあって、あまり期待していなかったのですが、脚本・舞台装置・演出、みんなとってもよくできていました。あれだけ映画で有名になってしまうと、みんなあの映画が染み付いてしまっているから、それでも、おお、この作品はとってもいい!というものに仕上げるのって、ものすごく難しいと思うのね。

  でも、マリア役の歌手は、マリアの一途さ、誠実さ、明るさ、優しさをよく表現していてすごくよかったし、子どもたちもとっても愛らしかったし、歌手たちはマリアと子どもたち以外は、フォルクスオーパーのメンバーということで、歌の質も高かったし。修道女たちの宗教歌は本当に美しかった!修道院長の歌手はとてもよかったし、トラップ大佐もまあまあでした。あんなに有名な作品が前にあるというプレッシャーを考えれば、100点あげてもいいくらい(考えなければ、90点)の素晴らしさでした。

  実を言うと、4月にミュージカル「エリザベート」をアン・デア・ウィーン劇場で
観たのですが、演出や舞台装置はとてもよくて、演劇的にとてもいいと思ったのにもかかわらず、オペラ歌手の声を聞きなれているので、歌手たちの声が鍛えられていないのが、やたらと耳について、心から楽しむことができませんでした。
  しかもミュージカルなのにあまりダンスシーンがないのも寂しかったし。この劇場の出演者は全員オーディションで選ばれます。つまりそのミュージカルのためだけの契約です。ここで昔観た「キャッツ」はすごくよかったのになあ。

  今年に入ってフォルクスオーパーで「ウェストサイド・ストーリー」を観たのですが、あの時は歌はまあまあだったけれど、肝心のダンスがうまくなくてちょっとがっかりでした。演出はなかなかよかったけれど。フォルクスオ−パーでミュージカルを上演する時は、オーディションで出演者を選ぶのが普通になっているようです。

2005年6月6日(月) 再び日本語クラスの打ち上げパーティ

2005年6月3日(金) 日本語クラスの打ち上げパーティ

2005年6月2日(木) ?十年目のボーリング

2005年5月29日(日) 我が家のウィーン

2005年5月25日(水) 再びとっておきのウィーンコース

  
今日はウィーンとオーストリアが、大、大、大好きという日本人ご夫妻に、ヴィルヘルミーネの丘の小さなお城とそこからのウィーンの街の眺めを楽しみ、その後はお気に入りの古いホイリゲへ、という私の「とっておきのウィーンコース」を
ご案内しました。素晴らしいお天気で、丘の上からのウィーンの街の眺めはいつもに増した美しさ! ため息をつきながら、三人で長いこと眺めていました。
  その後は、再びバスに乗って、ウィーンの森と高級住宅街の雰囲気を楽しみながら、いつものホイリゲへ。雰囲気もワインもお料理も、そして何よりもおしゃべりが最高に楽しかった! いちいち説明しなくても、私の大好きなウィーンの魅力も、オーストリアの魅力もスッとわかってくれてしまうなんて、なんて嬉しいの!

1740年創業のホイリゲ(新酒を飲ませるお店)

     くつろいでおしゃべりを楽しむ 

2005年5月15日(日) オーストリア独立50年

  
今日はオーストリアにとって記念すべき、独立50周年。今日から50年前にオーストリアは占領連合各国、米英仏ソと国家条約を交わし、第二次大戦後10年の占領期間の後、ついに待ち焦がれた独立を果たしました。

 しかも今年は、オーストリア独立50年のほか、戦後60年、EU加盟10年という大切な年で、記念行事が目白押し。

2005年5月8日(日) 母の日コンサート

  
今日は母の日。車で30分くらいの郊外の小さなお城で開かれた母の日コンサートに行って来ました。今日はソプラノ2人、テノール2人、バリトン1人の5人の歌手が歌います。で、てるみさんもその一人。中世のお城の騎士の間が会場です。オペラやオペレッタからの曲を、ソロや色々な組み合わせのデュエットで聞き、最後は全員揃っての合唱。国立オペラ座や、フォルクスオーパーで歌っているような実力ある歌手ばかりで、とっても聞きでがありました。私はもうてるみさんの大ファンだけれど、あとバリトンの歌手がすごくすてきで、気に入ってしまいました。ある角度から見ると、ドミンゴに似ていて、髪型もよく似ているの。私は声の質からすると、テノールよりバリトンが好きなので、もうその声の素晴らしさに酔ってしまいました!演技も上手!

あとでてるみさんに聞いたら、みんな彼女より10年くらい上の先輩実力歌手ばかりでドキドキしちゃった、と言っていました。ドミンゴに似たバリトン氏は、国立オペラ座で歌っているそうで、彼とのデュエットはすごく上がってしまったそうです。
でもすごく勉強になったそうです。そんな実力歌手たちと一緒に出演を頼まれたのだから、てるみさん、堂々と自信を持って歌っていってね!

コンサートの後は、友人とホイリゲに寄って、余韻を楽しみました。

 

2005年5月5日(木) くまにらスープ
      

      
中央広場、左の建物にはマリア・テレジアが訪れたという  ついに食した「くまにらスープ」!
説明のついたレリーフがあった。

 今日は日本では「こどもの日」で祝日、オーストリアも「キリスト昇天祭」で祝日です。ウィーンから車で南西へ2時間ほどのレオーベンという町へ、「メキシコの古代文化展」を見に行って来ました。この町は、重工業地帯として名高いのですが、現在は毎年、非常に素晴らしい展覧会を開くことによって、文化町起こしをしています。毎年の展覧会の質の高さで、今ではその名をかなり遠くまで、知られるようになって来ました。

  おととし初めて「日本展−ゲイシャとサムライ、日本の愛と死」という展示会を見に行って以来でした。日本展は、ゲイシャに愛を、サムライに死を象徴させて、日本人の死生観を探る、というもので、展示の中ほどには、実際に、石庭が造られ、横には小さな鐘楼も作られて、実際に鐘をつくこともできるようになっていました。本質をしっかりと押さえ、素晴らしい展示品で簡潔にわかりやすく、イメージも捉えやすくまとめられた、質の高い展覧会で、一緒に行ったオーストリアの友人たちも、すごくよかった!と感銘を受けたようでした。

 昨年の「ベトナム展」は、とても行きたかったのですが、行き逃してしまったので、今年の「メキシコ展」となったのですが、今回は、展示品は、芸術的にも非常に質が高く、当時の文化の高さを実感させる素晴らしいものだったし、当時の人々の死生観や宇宙観もわかりやすくまとまっていましたが、全てが展示品のみで、当時の生活を感じさせる空間の再生がなかったのが、物足りない気がしました。

   で、大ニュースは、大分前掲示板でかなり話題になった「くまにら」。和名は
「行者にんにく」になりそうだったけれど、くまにらはそれほど匂いが強くないので
仲間ではあるけれど、少し違うみたい、ということになりましたよね。
  その「くまにらのクリームスープ」についに出会って来ました! 「にんにくのクリームスープ」というとてもおいしいスープがあるのですが、そのにんにくを、くまにらの裏ごしで代えた感じのスープです。もったりとしたこくとにんにくの香りがよく合って、とてもおいしかった!ここでは、わざわざ草原でスープを作る時のお鍋を小型にしたような容器に入れて、自分でスープ皿に注ぐという演出になっていました。きっと人気のスープなのでしょうね。餃子もすごくおいしいけれど、スープもなかなか!春の初めに摘んで、冷凍しておきます。

 

                      

 

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