ウィーン季節便り

 

2003年12月

ウィーンはもう初冬、毎日どんよりと曇った日が続いています。
ウィーンの中心、旧市街を囲む環状道路(リング)の並木ももうすっかり葉を落として墨絵のような幹と枝が冬のきりっとした印象を与えています。

 今日はキリスト待降節第3週目の日曜日。アドヴェント(待降節)クランツ(リース)の三本目のろうそくを灯し、静かにクリスマスへの期待を高めます。
  クリスマスももうあと10日に迫り、街は買い物客でごった返しています。あちこちでクリスマス市が開かれ、クリスマス・ツリーを売る市も繁盛しだしました。ツリーを飾るのは、24日なので、それまではバルコニーなどの寒い場所に置いておきます。ツリーはクリスマス・ツリー専用のもみの木園で育てられ、毎年この時期になると、小さな広場のあちこちで売られます。
     
     
      もみの木市                        アドヴェント・クランツ
 

 

 クリスマス市

 25、26日はクリスマスの祝日。今年はたまたま木曜、金曜に当たったため、
土、日と休みが続くことになり、たいていの人は25日から28日まで休みという嬉しい年です。ただし商店は24日のお昼までと、27日の土曜日は営業。
  26日、我が家で友人たちと8人のクリスマスパーティを開きました。今回は持ち寄りパーティで、それぞれが腕を振るった料理を持ち寄り、タンドリ・チキン、ブッシュ・ド・ノエルのミートローフ版、ポテトグラタン、大根の和風サラダ、ポテトサラダ、デザートには、ベリーと生クリーム添えプリンとチーズケーキという豪華なメニューになりました。おいしい食事とシャンパン、ワイン、ビールに話もはずんで、夜中近くまで楽しいおしゃべりが続きました。

         パーティ開始を待つ食卓


   大晦日は親しい友人二人とゆっくり語り合いながらとてもよい新年を
迎えることができました。
年明けが近くなるとそこらじゅうで爆竹が鳴り、花火が上がるのですが、
我が家の南側の窓から見える大きな空に、たくさんの花火が上がる様子が
とてもよく見えて、多摩川みた〜い!なんて言って、大喜びしました。
こんなに花火がよく見える場所だったなんて大発見! 
新年の時報とともに待ちに待った「美しき青きドナウ」が流れ始め、ワルツとともにシャンパンで新年の乾杯をしました。その後もひとしきりおしゃべりをして、3時少し前に寝ました。まだ爆竹や花火の音が聞こえていました。

              大晦日は和風に 

みなさま、今年一年本当にありがとうございました。
 

 

 

    TOPへ戻る    2004年1月のウィーン季節便りへ  ウィーン季節便りメニューへ

   Home | ごあいさつ 
仕事と生活 | お気に入り作家紹介 | ウィーン我が愛の街 | 旅日誌
|
 Café
  |
ひとりごと | 更新日誌 | 
リンク集