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更新日誌

2007年2月26日(月) もうすぐおひな祭り

 
    もうすぐお雛祭り。今年はいつものお雛様たちに加えて、昨年春、三年ぶりに一時帰国した時、友人がプレゼントしてくれたお雛様を飾りました。写真がボケていて、ふくよかで愛らしいお顔がよく見ていただけないのが残念。お内裏様がかもし出す小さく、優雅な空間を見つめていると、日本にいるような気がします。プレゼントしてくれた友人もそばにいてくれるような気がします。ありがとう、Mさん、これからも私を見守ってね。

2007年2月17日(土)〜18日(日) 合唱週末強化練習
   
合唱団では春と秋の2回、お隣のブルゲンランド州まで行く泊りがけの週末強化合宿がありますが、今回はいつもの練習会場で土・日続けて合計14時間、休憩を除いて実質10時間という特別強化練習がありました。レパートリーの中心をなすウィーンのオペレッタ黄金・白銀時代の各曲(シュトラウス・ファミリー、レハール、カールマン、ロベルト・シュトルツなどの曲)の練習と仕上げが主な目的です。参加したのは40人くらいでした。

   練習したのは「ウィーンの森の物語」「雷鳴と稲妻」「進め、マジャール人」「トリッチトラッチポルカ」ほか、ウィーンでとても愛されているシュトルツの曲。それからモーツァルト、ロッシーニの「アヴェ・マリア」、ヘンデルの「ハレルヤ・コーラス」、バッハの「神よ人の望みの歓びよ」ほかの宗教曲。長くいる人たちは、初見で歌っても一応様になる程度には歌えてしまうので、さすが〜!と感心してしまいました。ワルツの時は、特に二拍目がちょっと遅れる流れるようなウィーン風のワルツになるように、何度も何度もやり直しをしました。この流れの中でウィンナ・ワルツを歌っていると、自然に体が動いてきてしまうくらいいい気持ち。このリズムに世界中の人々が魅せられてしまったのが、頭でなく、身体と心でよ〜おく分かります。

 練習会場に行ったら、「ようこそ、週末練習へ!」と書いた予定表が大きく貼ってあって、あら、ミネラルウォーター、リンゴ、バナナ、クッキー、チョコレートなどが置いてあります!素晴らしいお天気だったので、お昼休みはお日様にあたらなくてはもったいないと、屋台でソーセージ入りのパンを買って、お隣のブルクガルテンで日向ぼっこをしながら食べておしゃべり。午後の休憩には、ザッハートルテを差し入れしてくれた団員がいて、コーヒーと一緒にホイップクリームつきでおやつ♪ ちょうどファッシング(カーニバルのこと)の時期なので、土曜日の練習の後は合唱団からみんなにシャンパンがふるまわれ、日曜日には、なんとファッシングの時期に食べるクラプフェン(穴なしのアプリコットジャム入りドーナッツ)を全員に差し入れしてくれた団員がいて、またまたコーヒーと一緒に味わいました。おいしかった〜ぁ!

  というわけで、かなりきつい練習でしたが、でもとっても楽しい時間でした。 

2007年2月14日(水) バレンタインデー
   
日本ではバレンタインデーで年間の7割の売り上げを占めると言うチョコレート。私はチョコレート産業の戦略にまんまと乗るのはいやだったので、チョコレートケーキを手作りしてプレゼントしていました。

   でもこちらではバレンタインデーは、一般的には男性から女性に花を贈る日。前日と当日、花屋さんはお客さんでいっぱいでした。花束を手に帰って行く男性たちを見て、誰にどんな言葉とともにプレゼントするのかなあ、なんて考えて微笑ましくなりました。でもお客さんは男性ばかりではありません。女性でも花を買っている人がいます。女の子を連れたお母さんが、お花を一本ずつ包んでもらって幾つも買って行ったのも見かけました。そう、こちらのバレンタインデーは、男性が愛する妻や恋人に花を贈るだけではなくて、「あなたのことをいつも心に留めていますよ」という気持ちをこめて、同性・異性に関係なく、親しい友人や敬愛する人に贈ったりもするのです。聖バレンタインは愛の守護聖人。男女の愛も含めて、友情、師弟愛、家族愛、仲間への愛、全て愛の様々な形態ですから、この機会に親愛の気持ちを表してもらったり、友情を確認しあえたりしたら、とっても嬉しくなりますよね。日本でも義理チョコやめて、本当に「心に留めている人」にあげる愛のチョコにできたらいいのにね。

2007年2月11日(日) ラクセンブルク

   
  庭園内の小さなお城の一つ        修道院の鋳鉄の門。素晴らしさに見とれてしまいます!

  
あまりのお天気の素晴らしさに車で20分くらいの郊外にあるラクセンブルクに遊びに行って来ました。マリア・テレジアによって必要付属施設を全て擁した広大な宮殿施設として大改造されたもので、ウィーンっ子の身近な行楽地として親しまれています。皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートの皇太子ルドルフはここで誕生したのだと解説にありました。

  自然をそのまま生かした広大な庭園には大きな池があり、夏はボートを漕ぐこともできるし、林の中には小川も流れています。子どもの遊び場もあります。いつもなら雪に埋まっている季節ですが、暖冬と素晴らしいお天気のせいでたくさんの人々がお日様を求めて散策に来ていました。
   


  2007年2月10日(土) 合唱団の日常
   
合唱団のウィーンっ子たちは、日頃どんな活動をしているのでしょうか? 合唱団の様子をこちらでお知らせしています。どうぞウィーンっ子の生活の一端をご覧下さいね!

2007年2月1日(木) ダンス学校の舞踏会
  
今日は通っているダンス学校の舞踏会。会場はこの前と同じくシェーンブルン・ホテル。さすがダンス学校だけあって、真夜中だけではなくて、2回もショーがあり、ダンス学校内のラテンダンスやスタンダードダンス、ヒップホップのグループ、また競技ダンスのタイトルを持っている講師たちが自慢の技を見せてくれました。オープニングでもデビュタントたちだけではなくて、スタンダードダンスグループの人たちが、「美しき青きドナウ」を振り付けつきで踊ってくれました。こういうショーを見るだけでも行く価値があるくらいよかったけれど、でも舞踏会なんだから、やっぱり自分でも踊って楽しみたいですよね? 

  
社交ダンスは、踊りながら全体として動いていく方向(時計と反対回り)に向いている男性が、前方の混み具合などから、どんなフィガーを踊るか、あるいはベーシックステップで行くのがよいかを瞬時に判断し、そのサインを手足の動きでその都度女性に示しながらリードして行くので、男性の技はとっても大事。リードが上手でピタッとフォームが合うと、ダンスはもう最高の楽しさ!反対にリードが苦手な人がパートナーだと、とても踊りにくくなってしまうし、さらにリズムから外れて行ってしまう人だと、こちらはもうどうしていいかわからなくなってしまいます。だからダンスを習いたい男性がいつも女性より少ないと言うのも、男性は大変だからなのね、と大いに理解はできます。でもそれだけに、それを乗り越えたダンスの上手な男性はモテモテ!だから、男性方、どうぞがんばってくださいね!ダンスの上手な男性は女性の憧れなんですから。

2007年1月29日(月) 15歳でお酒は普通!?
  
テレビで知ってびっくりしたこと。なんと15歳の子どもたちの90%がお酒を飲んでいるんですって! 友達同士でディスコに行ったり、遊びに行ったりする時にお酒入りのジュース(多分純粋のお酒類も)なんかを飲むのが普通になっているらしい。もっともオーストリアは16歳からお酒を飲んでいい(成人は18歳)ので、こういう傾向になりやすいことは想像できるけれど、もっとまずいのは男女かかわらず同時にたばこを吸う子たちがとても多いと言うこと。さらにまずいのはそれと一緒に覚せい剤に手を出す年齢が年々下がっていること。11歳の子もいたそう。オーストリアでも家庭崩壊がじわじわと進んでいる?! 

2007年1月27日(土) やっと零下!
   
昨日は初めて一日中零下の気温でした!といっても、−1〜−2℃でしたけど。今日は午前中、素晴らしいお天気!と思っていたら、午後からはにわかに暗くなって雪。アウトバーンはすごい渋滞です。でもこんなことで安心したらダメ。気候がおかしくなっているのはもうあまりにも明らかなんですからね。そういえば昨日はやたらと風が強くて、寒かった、寒かった!

2007年1月26日(金) ボーリング
   
猛烈急ぎの仕事を今朝の4時までかけてやっと仕上げて納入し、眠ってから、夕方珍しくもボーリングに行ってきました。何しろこの20年間に3回しか行ったことがないという経験豊富さ。この前行ったのは、ほぼ1年前でした。しかも半徹夜仕事の後だし、ま、点数はともかく運動になればいいか、と出かけたら、何とターキーを出してしまって148点!これは私の今までの最高点です! びっくり!ま、運がよかったんだろうけど、でもやっぱり嬉しくなっちゃいますよね。
  ふう〜ん、近いうちにまた行って練習しようかな。

2007年1月19日(金) 大暴風
   
例の暴風はじゃあ大したことなくて済んだんだ、と思っていたら、とんでもない! テレビを見てびっくり! イギリスに始まり、西欧、中欧を暴れまわってものすごい被害! ついこの前行ったばかりの新ベルリン駅でも構造材の鉄材が落ちたし、屋根を飛ばされた家々、倒された送電線は数限りなく、必死に秩序回復を目指して強風の中で働く人たちが映る。オーストリアでも暴風の最高時速は200kmを越えた。ウィーンでも130kmだったそうだ。
   昨晩舞踏会に出かける時、夜の8時頃なのに、18℃もあって、オーバーなんて脱ぎたい異常な暖かさだったのが気になっていた。さっそくEU全体として気候温暖化への対抗策を義務化しなくてはという動きが出、オーストリアのテレビでも、保険会社が暴風の被害を受けた方はこちら「暴風被害ダイヤル」へどうぞ、という広報を出した。今すぐ環境を守りながら企業の経営を成り立たせて行く「エコ経営学」に発想を切り替えないと、次世代どころか私たちの世代のうちに
人間は地球をめちゃくちゃにしてしまいそうだ。これを機会に本気で気候温暖化対策が実現されますように!私たちも一人一人できることをして行こう。


 2007年1月18日(木) 舞踏会

   
オープニング

二年ぶりに舞踏会に行って来ました。今回の会場は、元皇帝の迎賓館だったシェーンブルン・ホテル。だから内装もとても優雅。こじんまりした舞踏会だったので、大混雑ということもなく、ホールはここ一つでしたが、十分踊れました。夜10時からはバーで、ディスコも開かれていたみたい。バンドの演奏が踊るための演奏としては今ひとつで、ゆっくり過ぎたり、どのダンスで踊ったらよいのか判定しにくかったりした時がけっこうあったので、次回は頑張ってくださいね、バンドさん。踊っている人たちにすごく上手な人が多いのが目に付きました。10代から60代まで、わあ、じょうずだぁ、私もあんな風に踊れるようになりたいなという人がかなりいて、いい刺激になりました。テーブル席で休んでは軽い食事や飲み物でおしゃべりしながら、ウィンナワルツとサンバは避けて踊り、午前1時過ぎくらいに、会場を後にしました。久しぶりに優雅な雰囲気を満喫しました。

  今日は暴風になるので気をつけて下さいという警告が出ていたのに、雨も降らず、無事に済んでよかった、と思っていたら、家についてすぐに雨が降り出しました。運がよかったことでした。
 あとでテレビで知ったところでは同じ日、ウィーンフィルの舞踏会も開かれていました。こちらの会場はもちろんホームグラウンドの楽友協会ホール。オペラ座舞踏会と並ぶ格調高い舞踏会ですから、政治家、芸術家など名士がたくさん顔を見せていました。

2007年1月12日(金) 暖冬
   
ウィーンの暖冬は年が明けても続いていて、毎日10℃とか15℃とか、びっくりするような暖かさ。普通なら少なくとも−5℃位にはなっている頃だから、15〜20℃(!)も暖かいことになる。そのせいか、どうも体調が狂ってよく眠れない。一日中疲労感と眠さがつきまとっている。今日の天気予報では、来週は最高気温が7〜8℃になると言っていたけれど、それでもまだ暖か過ぎ。その分でどんどん気温が下がって行ってくれるといいんだけれど。早く、寒くなって〜ぇ!

2007年1月6日(土) ホイリゲへ
  
日本から遊びに来てくれた友人たちそれぞれの帰国の日が迫って来たので、今日はその前に、みんなで観光客は余り行かない(それでも最近はじわじわと知られて来てしまったらしいのだけれど)知る人ぞ知るホイリゲ(ワイン農家がその年にできた自家製ワインを出す大衆的な居酒屋兼レストラン)に行って来た。雰囲気もゆったりして、温かい感じでよかったし、ワインも食事もおいしかったし、おしゃべりもはずんだし、でとっても楽しい時間を過ごした。みんな来てくれてありがとう!おかげさまでとっても楽しい年末年始が過ごせた。また来てね!
   夏になったらぜひまた行って、今度はブドウ畑を眺めながら、庭でワインと自然とお日様を楽しもう。

2007年1月4日(木) ファッシング
  
新年が明けてスーパーに行ったら、年明けに新年の幸福を祈って贈る子豚、四葉のクローバー、煙突掃除屋さんなどの年越しグッズはすっかり姿を消して、今度はファッシング(謝肉祭、カーニバル)のパーティー用品でいっぱい!

 1月6日の三聖王の祝日が終わると、イエスの復活を禁欲して待つ四旬節の始まる灰の水曜日(今年は2月21日、復活祭は4月8日、9日)までは、歓楽の許されるファッシングの時期。ウィーンでは、舞踏会といういかにもウィーンらしい形のイベントがたくさん開かれるが、家庭でも友人たちを招き、パーティを開いて祝う。 さっそく仮装グッズセールのちらしが郵便受けに入っていた。魔女、ドラキュラ、お坊さん、尼僧、海賊、道化、50年代の衣装などが目に付く。でもオーストリア人の友人と話したところでは、パーティーはしても、仮装パーティーは年々少なくなっているそうだ。舞踏会にもテーマを決めて仮装して行く仮装舞踏会があるが、それも年々少なくなって普通の舞踏会になっているという。大人たちはあまり仮装したくないらしい。バル(舞踏会)カレンダーを持っているんだったら、見てごらん、仮装舞踏会は5つもないと思うから、と言うのでさっそく家で調べてみたら、なんと5つどころか、たったの一つ!ウィーンっ子は一般的には、徹底的におふざけや変身を楽しみながらエネルギッシュに祝うより、エレガントに祝う方が好きということらしい。確かに昔から普通の舞踏会の方がずっと多かったのは確かだけれど、徹底的に我を忘れて、というような祝い方は、中庸を好むオーストリア人のメンタリティーには合わないということかも知れない。舞踏会とファッシングについてもっと知りたい方はこちらをどうぞ!

 もちろん楽しい大騒ぎには子どもたちだって参加する。そして子どもたちは仮装が大好き。幼稚園や小学校、また教会の教区などで子どもの仮装パーティが催される。女の子の憧れはお姫様やバレリーナ。魔女やインデアン、てんとう虫さんになる子もいる。男の子は海賊や、インデアン、パン屋さん。もちろん男の子のてんとう虫さんも。こんな風にキリスト教文化に根付いた催しの中で、子どものうちからパーティの楽しみ方を学んでいく。         
 

2007年1月1日(月) 

        明けましておめでとうございます

     

                2007年元旦


 
        本年もどうぞよろしくお願い致します。
 

 今年のニューイヤーコンサートはズービン・メータの指揮。とってもよかった!バレエの振り付けは今年は特に軽やかで、それでいて喜びのエネルギーに溢れていたように思いました。衣装もとってもよかったし、背景の新しく修復されたお城(ウィーン郊外のシュロス・ホーフ。もともとオイゲン公のお城でしたが、長年の修復によって繊細で華麗な姿が蘇りました)、ドナウの湿地帯の緑の映像も素晴らしくて、すてきな年の始まりになりました。

    「美しき青きドナウ」のバレエの、凝った刺繍を施した青紫の衣装は特に素晴らしかったですね!コンサート前の制作裏話の番組で、主役のバレリーナが、「このドレスを身にまとった時、まるで童話のお姫様になったような気がしたわ!」と言っていました。まずデザイン。製作は白い紗の布を上から下へだんだんと明るい色になるよう染めるところから始まって、縫製、刺繍。それから撮影に加わった監督、カメラマン、音響その他に関わったたくさんの人々。日の出の美しい庭の映像を撮るために、チームが午前4時起きした話も聞きました。指揮者とオーケストラだけではなくて、本当にたくさんの人の隠れた力が集まって、この素晴らしいコンサート番組が実現したんだと、今更ながら思ったことでした。

                

 

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